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2012年 07月 24日
被災地域からの魚をカンボジアの学校児童に:プノンペ・ンポスト紙
ODAとして日本が被災地の魚を途上国へ配り、子どもたちに食べさせている問題について
「脱原発の日のブログ」さんの記事を転載させてもらいました。


被災地域からの魚をカンボジアの学校児童に:プノンペ・ンポスト紙 2012-07-13 18:54:02
http://www.juno.dti.ne.jp/~tkitaba/earth/nuclear/tepco-nuclear-disaster/1207
0401.htm
農業情報研究所>環境>原子力>東電福島第一原発事故関係>2012年7月4日

日本政府とWFP、大震災・原発事故被災地の魚を途上国の学校児童に 放射能汚染は
ないと言うが、なぜわざわざ・・・

プノンペン・ポスト紙の報道によると、日本政府と国連食糧計画(WFP)が東日本
大震災と福島原発事故の被災地域からの魚をカンボジアの学校児童に食べさせること
を計画している。日本外務省の政府開発援助(ODA)プログラムが提供する食料援助
は、カンボジア、ガーナ、コンゴ、セネガル、スリランカの学校児童に被災地域の魚
を供給する。

 少なくくとも日本の一つの反原発グループ・「ストップ!浜岡原発」がこの政府開
発援助/WFP計画に抗議しているが、WFPは、厳格な検査をしても魚から放射性物質は
検出されず、原発事故による汚染の心配はまったくないと言っているという。

 カンボジアのWFPディレクターによると、3月にカンボジアに到着した124トンの魚
は日本と二人の独立監督者により検査されている。魚は北海道と青森から調達され
た。

 しかし、日本の” news report”は、魚は茨城県から調達されたと報じている。
「ストップ!浜岡原発」のYukie Tokuraは、日本政府のダブルスタンダードに恥じ入
ると言っているとのことだ。彼女は、日本政府は、日本人が買おうとしない魚を、国
際援助の名で途上国に押し付けているようにみえると言う。

 プノンペンの日本大使館はポスト紙の問いに答えず、カンボジアの教育省と保健
省は、そんなプログラムは知らないと言っている。そして、WFPは、検査の結果は”
内政上の理由”(because of internal policies)で公表.されないと言っていると
いうことだ。
被災地域からの魚をカンボジアの学校児童に:プノンペ・ンポスト紙 _e0242084_10162697.jpg
http://www.phnompenhpost.com/index.php/2012070457180/National-news/wfp-feed-fukushima-feesh.html

 WFP to feed schoolchildren Fukushima fish,The Phnom Penh Post,12.7.4 http:
//www.phnompenhpost.com/index.php/2012070457180/National-news/wfp-feed-fukus
hima-feesh.html

 寡聞にして、筆者もこのようなプログラムがあるとは知らなかった。日本のマスコ
ミの追及と報道を期待したい。

______

[追記]さっそくストップ浜岡の戸倉さんがプノンペン・ポスト記事の全訳を送って下さいました。

一人でも多くの方が知ってくださり嬉しいです。
以下、私の和訳です。急いで訳したので、間違いがあるかもしれません。
修正等お気づきの点があればよろしくお願いします。
戸倉

WFP to feed schoolchildren Fukushima fish
The Phnom Penh Post
訳文:
世界食料計画(WFP)、福島の魚を子どもたちの給食に

日本政府と国連世界食料計画(WFP)は、昨年発生した東日本大震災と福島第一原発事故の影響を
受けた地域の魚(缶詰)を、カンボジアの学校給食として配布する計画をしている。

この計画は、日本の反原発グループが抗議をしている。しかし、WFPは、福島第一原発事故による
放射能汚染の可能性はなく、厳しい検査をしており、放射性物質はないというのがWFPの見解である。

この食料援助は、日本の政府開発援助案件として、被災地の魚をカンボジア、ガーナ、コンゴ共和
国、セネガル、スリランカに提供される。
今年の3月に124トンの魚(缶詰)がカンボジアに到着し、放射能汚染がされていないことを承認す
る前には、日本政府と日本政府ではない別の二人の検査官により検査が行われたと、WFPカンボジ
ア代表のJean-Pierre de Margerie氏は答えた。

「もしわずかでも放射能汚染されているという可能性があれば、WFPは支援物資とすることはしな
い。私は現場に行く時は、毎回必ず支援物資を受益者とともに食べるようにしています。そしてこの
日本政府が提供する魚の場合も同じです」とJean-Pierre de Margerie氏は話した。

Jean-Pierre de Margerie氏によると、カンボジアの貧困地域では、親たちが子どもたちを学校に
通わせるように、朝食を学校で支給しており、このプログラムは過去10年間行われている。日本政
府が支給した魚(缶詰)は、今年3月にカンボジアに到着し、このプログラムを通し10月まで支給さ
れる。

Jean-Pierre de Margerie氏は、この魚は、福島第一原発から数百キロメーター離れた北海道と青
森県で採れた魚だであると話した。
しかし、この魚(缶詰)は、日本の新聞報道によると、茨城県近海で採れた魚で、福島第一原発から
50キロしか離れていないという。
今後30年以内にマグニチュード8の地震が発生する確立が87%の地域に住むSTOP!浜岡原発の戸倉
由紀枝氏は、このODA案件を、日本政府の倫理観のない、ダブルスタンダードであり、恥ずかしく思
い、中止を求めている。

プノンペンの日本の大使館は本紙の質問には回答せず、またカンボジアの教育省と厚生省はこのプロ
グラムを知らなかったと答えた。

WFPは内部規則により、この魚(缶詰)の放射線量の検査結果は公表していない。

Friends Internationalの国際コミュニケーションコーディネーターのJames Sutherland氏は、
もしWFPにより支援物資である食料の安全が確認されたなら、それは相当なことであり、検査結果
を公表することで、安全性を再保証することになると話す。

また、「なぜ途上国だけで、他の国に提供されないのだろうか、とカンボジアの人たちは疑問に思う
のではないか」と、Sutherland氏は言う。

東日本大震災以降、漁船の破壊と放射能汚染の不安により、被災地の漁業関係者は深刻な影響を受け
ている。

昨年の3月11日に、東北地方でマグニチュード9の巨大地震が発生し、15メーターの津波が福島第一
原発を襲い、冷却装置が破壊された。
水素爆発が発生し、原子炉建屋の屋根と壁が吹き飛ばされ、放射性物質が大気に放出された。
それ以降、メルトダウンを回避するために大量の水が原子炉の燃料棒に放水され、放射能汚染された
水が、海に流された。そして、そ大量のヨウ素131、セシウム134、セシウム137が放出された。

食品を通して、安全基準値以上の放射性物質を摂取した場合、癌になる危険が増し、そして放射性物
質は甲状腺に蓄積し、成長を妨げる。
政府は、食品の安全性について懐疑的にもかかわらず、引き続き、この問題に関する情報が公開され
ることは少ない。
日本の厚生労働省が最近した検査やアメリカの環境保護庁の調査と放射能の専門家の調査では、魚の
放射能汚染は非常に低いか、ほとんどの国で放射能汚染は確認されていない。

気象研究所の最近の調査によると、地震後、福島第一原発一号機から以前の二倍のセシウムが放出さ
れ、その7割が海に放出されたことが、わかった。

写真キャプション:
昨年、放射能汚染の可能性がないか検査をするために、日本から輸入された魚のサンプルを手にす
る、タイ国食品医薬局の職員。
写真:ロイター


by fujinomiya_city | 2012-07-24 10:21 | ODA魚缶問題 | Comments(2)
Commented by ミュウうさぎ at 2012-07-24 23:08 x
これは、支援ではないと思います。本当に、恥ずべき行為ですよね。
自国民を被曝させるだけでなく、他国の子供達にまで被曝をさせようとしていることに怒りを感じます。
Commented by 宮っち at 2012-07-25 08:36 x
ミュウうさぎさん、こんにちは。コメントありがとうございます。

全く私もミュウうさぎさんと同じ気持ちです。
それにウソや隠し事があるのも悪い事している証拠だと思います。

三陸沖の魚を買い上げ(予算10億)缶詰にして途上国へばらまく。
日本の放射能汚染を知っている国は輸入禁止措置をとっているけど
そうでない国は知らないし調べることもできない。
そのまま食糧支援として受け取り、妊婦さんや子どもたちが食べる。

WFPもこんな無責任な機関だとは思いませんでした。結局「お金」なんだろうなと思いました。

私はこの件に関して自分にできることが何かないか探しています。
何か案がありましたら、どんなことでも構わないので教えてください。宜しくお願いします。


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