2013年 09月 19日
1987(7-12)
87/07/07 毎日 「チェルノブイリ事故裁判きょう初公判」
昨年4月26日に発生したチェルノブイリ原発事故の過失責任を問う裁判が7日、同原発から18km離れたチェルノブイリ町の「文化の家」で開始される。被告席に立つのは同原発の前所長ら現場の責任者3人だけで、中央レベルで解任された前政府高官ら4人は除外されているもようだ。初公判と判決公判だけ一部外人記者に公開される。

87/07/09 毎日 「最終報告書に多くの疑問点」
チェルノブイリ原発事故について、原子力安全委員会・事故調査特別委員会が5月にまとめた最終報告書は「極めて不十分で、多くの疑問点がある」として、科学者35人で結成した「原発災害を案じる科学者一同」(高木仁三郎世話人)が8日、安全委に対し96項目の質問書を提出した。質問は事故経過や日本の原子炉の設計基準、運転管理、防災対策など。

87/07/30 南日本 「原発前所長らに厳刑」
チェルノブイリ原発事故の責任を問われた当時の原発所長ら幹部6人に対する判決公判が29日、チェルノブイリに設けられたソ連最高裁特別法廷で開かれた。ブリュハーノフ前所長、フォミン技師長、ジャトロフ副技師長の3人に矯正労働10年の実刑、ロゴージン当直責任者は同5年、コワレンコ3、4号機責任者は同3年、ウシキン上級技師には同2年の判決だった。フォミン技師長とジャトロフ副技師長が事故は原子炉の建設ミスや技術的欠陥が原因と主張するなど、被告6人全員が起訴事実を一部または全面的に否認していた。

87/08/17 日経産業 「ヘーゼルナッツ一層の品薄感」
チェルノブイリ事故でトルコ産ヘーゼルナッツが放射能汚染された責任をとって、ソ連がトルコから大量に買い付けた。日本国内も需給が逼迫し、卸値も上昇している。ソ連が購入したのはセシウムの検出量が1キロ当り600ベクレル以下のもの。量は明らかでないが、1000トン前後ではないかと見られている。

87/08/24 朝日(三重) 「お茶数トンを廃棄」
三重県度会郡度会町で、チェルノブイリ原発事故後に採れた茶が放射能に汚染され、製茶グループが出荷停止処分にしていたことが、23日伊勢市で開かれたシンポジウムで報告された。同町の「生活クラブわたらい茶生産グループ」は、生活クラブ生協に茶を供給している。同生協は、食品の供給基準値を「国の基準の10分の1以下」とする自主基準を設定、セシウムがキロ当り37ベクレルを超えるものは供給しないことを決めた。昨年5?10月産の度会茶の汚染はいずれも自主基準を超え、5月に収穫した者は227ベクレル、最低でも39ベクレルだった。7?8トンの茶を供給停止にし、2000?2500万円の損害となった。

87/09/29 毎日 「チェルノブイリ事故後、米の乳児死亡率上昇」
チェルノブイリ事故による放射能が米国に降下した昨年6月?8月の3カ月間、雨量の多い米西海岸や一部東部の各地で、乳児を中心に死亡率が異常に上昇していたことが、スタングラス・ピッツバーグ大名誉教授らの分析調査で明らかとなった。チェルノブイリの放射能が米国に到着したのは昨年5、6月頃で、その直後の6月の乳児死亡率が前年同月比で約15%も上昇。7、8月も同7?4%高くなっていた。「チェルノブイリによる放射能汚染に起因しているとしか考えられない」と結論つけている。

87/10/09 朝日 「事故原発の埋葬完了」
ウィーンのIAEA本部で2日まで開かれていた原子力運転と安全に関する国際会議で、ソ連代表が、チェルノブイリ事故について昨年の報告書以降の調査結果と対策を発表した。IAEAの専門家は、人々の健康への影響は昨年の予測より小さく、ソ連の安全対策も大幅に前進したと評価する見解を発表した。

87/10/22 北海道 「ブラジル産の牛肉エキスから放射能」
厚生省は21日、横浜港に輸入されたブラジル産「ビーフ・エキストラクド」から基準値の370ベクレルを超える622ベクレルのセシウムを検出したと発表した。ブラジルが原料の牛肉をアイルランド、フランスから輸入していることから、チェルノブイリ事故の影響によるものと見ている。輸入食品から基準を超える放射能が検出されたのはこれで21件目。

87/11/03 北海道 「2500人が人口中絶」
10月31日に発売された英医学誌「ブリティッシュ・メディカル・ジャーナル」は、ギリシャで昨年、チェルノブイリ原発事故の影響を恐れた女性2500人あまりが妊娠中絶手術を受けていた、とするアテネ医科大学の産科医グループの報告を掲載した。出生数を統計的に分析した結果、ギリシャにおける1月の出生は予測の9100人から7032人に減少していた。2、3月もそれぞれ390人、103人予測より少なかった。研究グループは、昨年5月、妊娠直後の女性の23%が人工中絶を受けたと推定できるとしている。IAEAでは、原発事故の余波で、西欧では10?20万人の妊婦が中絶したとみている。

87/11/15 熊本 「成層圏まで汚染」
昨年4月のチェルノブイリ原発事故で放出された放射性物質が、地上10?15kmの成層圏にまで到達し、今年に入って徐々に降下し始めたことが気象研究所(筑波研究学園都市)の青山道夫研究官らの調査で分かった。セシウム137の降下量は、事故直後の昨年5月に1平方m当り131ベクレルと事故前の1350倍に急増。その後次第に減少して11月末には0.07ベクレルまで下がった。ところが今年になって再び増加し始め、4月には0.16ベクレルにまで増えた。この増加は、成層圏に達していたものが、対流圏との交換が盛んになる春先に降下し始めたため。

87/11/15 日経 「国産チョコから放射能検出」
弘前大学医学部の学生グループ「環境医学研究会」は14日、同大で開いた「食品の放射能汚染を考える懇談会」で、弘前市内で市販されているトルコ産ヘーゼルナッツ入り国産チョコレートから1キロ当り33ベクレルのセシウム137、134を検出したと発表した。

87/12/05 産経 「チェルノブイリ原発 今年の事故36件」
4日付けのソ連紙「社会主義工業」によると、チェルノブイリ原子力発電所で今年になって、「重大で人命にかかわる3件」を含め36件の事故があった。これは、チェルノブイリ原発スタッフが居住しているスラブティチ市のルキャネンコ党第1書記が、党への報告書の中で明らかにしたもの。ルキャネンコは、「原発の責任者、労働者とも安全を第1に考えていない」と述べている。

87/12/05 北海道 「3号炉は運転再開」
タス通信によると、チェルノブイリ3号炉が4日、100万kwの全出力運転を再開した。事故を起こした4号炉はコンクリート詰めにされたが、1、2号炉はすでに運転されている。

87/12/15 朝日 「食品中の放射能汚染 EC、許容値で合意」
欧州共同体(EC)理事会は食品中の放射能汚染許容基準問題で合意に達し、15日、欧州議会に報告した。合意は?現行暫定基準の乳児食品1キロ中セシウム370ベクレル、一般食品同600ベクレルを輸出入の品質規制として2年間延長する?EC委員会の修正提案のうち、乳製品と一般食品の基準値を採用し域内共通の規制値とする、というもの。修正提案は、乳製品のセシウムを1000ベクレル、一般食品を1250ベクレルと、暫定値より緩和しているが、新たにストロンチウムやヨウ素なども規制している。修正提案にあった飲料水の基準値は白紙に戻し、親切の乳幼児食品の基準値とともに6カ月以内にEC委員会が提案し直すことになった。
[PR]

by fujinomiya_city | 2013-09-19 23:59 | チェルノブイリ新聞記事切抜き


<< 1988      1987(1-6) >>